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実習対策2026/02/155分で読める

看護関連図の書き方完全ガイド:実習で評価される関連図のコツ

看護関連図とは

看護関連図(ナーシング・コンセプトマップ)は、患者の健康問題に関わる要因を視覚的に整理し、それらの因果関係を矢印で結んで表現する図です。看護過程における「アセスメント」の段階で作成され、患者の全体像を把握するための重要なツールとして位置づけられています。

関連図を作成することで、個々のデータを断片的に捉えるのではなく、患者の病態・心理・社会的背景を統合的に理解することが可能になります。

関連図の基本構造

関連図は一般的に以下の5つの層(レイヤー)で構成されます。

第1層:素因と背景 年齢、性別、既往歴、生活背景、家族構成など、患者の基本的な情報を配置します。これらは病態の発症や経過に影響を与える「土台」となる要素です。

第2層:病態生理と治療 現在の疾患名、治療内容、バイタルサインの異常値、検査データなどを配置します。医学的な事実に基づく客観的な情報が中心です。

第3層:身体的・精神的反応 病態から生じる具体的な症状や、患者の心理的反応を記載します。「疼痛」「不安」「倦怠感」など、患者が実際に体験している状態です。

第4層:生活機能への影響 ADL(日常生活動作)への影響、セルフケア能力の変化、生活パターンの乱れなどを記載します。看護の視点で最も重要な層の一つです。

第5層:看護診断 上記の分析から導き出される看護診断を記載します。NANDA-I看護診断を用いることが一般的です。

評価される関連図のポイント

1. 矢印の方向と因果関係の明確化

関連図で最も重要なのは、矢印(エッジ)の方向です。矢印は「原因→結果」の方向に引きます。例えば、「糖尿病(原因)→ 末梢神経障害(結果)」のように、論理的な因果関係を示す必要があります。

2. セクション間の関連付け

優れた関連図は、異なるセクション間の関連を豊富に描いています。例えば、「社会的背景(独居)」→「ADL(食事管理困難)」→「検査値(HbA1c上昇)」のように、社会面から身体面への影響を示すことで、患者の全体像が浮かび上がります。

3. 看護診断への収束

すべての情報が最終的に看護診断に収束するように構成します。「なぜこの看護診断に至ったのか」を関連図から読み取れることが重要です。

4. 適切なラベルの付与

矢印には必ず短いラベル(2〜8文字程度)を付けましょう。「血糖上昇により」「筋力低下のため」など、因果関係を端的に表現するラベルが効果的です。

よくある失敗パターン

情報の羅列になっている:矢印がなく、情報を並べただけの図は関連図ではありません。必ず因果関係を矢印で示しましょう。

孤立したノードがある:どこにも接続されていない情報は、関連図の中で意味を持ちません。すべての情報を何らかの形で接続してください。

矢印の方向が逆:「結果→原因」の方向に矢印を引いてしまうケースがあります。常に「なぜそうなったのか」を意識して方向を決めましょう。

まとめ

看護関連図は、患者の全体像を理解し、適切な看護診断を導き出すための重要なツールです。5層構造を意識し、セクション間の関連を豊富に描くことで、指導者に評価される関連図を作成できます。ナースハブの関連図生成ツールを活用して、まずは基本的な構造を理解することから始めてみてください。