記録の書き方2026/02/106分で読める
SOAP記録の書き方:看護実習で困らないための実践テクニック
SOAP記録とは
SOAP記録は、看護過程を体系的に記録するための形式で、S(Subjective:主観的データ)、O(Objective:客観的データ)、A(Assessment:アセスメント)、**P(Plan:計画)**の4つの要素で構成されています。
医療現場で広く使われているPOS(Problem Oriented System:問題志向型システム)の記録方法であり、看護学生が実習で最も頻繁に作成する記録の一つです。
各項目の書き方
S(主観的データ)
患者本人が訴えた内容をそのまま記録します。
良い例:
- 「昨夜は痛みで2回目が覚めました」
- 「食欲がなくて、朝ごはんは半分しか食べられませんでした」
- 「退院後の生活が不安です」
注意点:
- 患者の言葉をできるだけそのまま引用する(「」を使用)
- 看護師の解釈を混ぜない
- 患者が話さない場合は「発言なし」「問いかけに頷きで応答」などと記載
O(客観的データ)
観察や測定で得られた事実を記録します。
良い例:
- バイタルサイン:体温37.8℃、脈拍88回/分、血圧142/86mmHg、SpO2 96%
- 創部:発赤なし、浸出液少量、ガーゼ汚染なし
- 食事摂取量:主食5割、副食3割
- 表情硬く、ベッド上で体動少ない
注意点:
- 数値で表現できるものは必ず数値を記載
- 「良好」「普通」などの曖昧な表現を避ける
- 観察した時間を明記する
A(アセスメント)
SとOのデータを統合して、看護の視点で分析・判断します。
良い例: 「体温37.8℃の微熱が持続しており、術後2日目の創部感染の初期兆候の可能性がある。患者は『痛みで眠れない』と訴えており、疼痛コントロールが不十分であると考えられる。食事摂取量の低下は、疼痛による食欲不振が原因と推測される。」
注意点:
- SとOのデータに基づいた根拠のある分析を行う
- 「〜と考えられる」「〜の可能性がある」など、推論であることを明示
- 看護診断との関連を意識する
P(計画)
アセスメントに基づいた具体的な看護計画を記載します。
良い例:
- OP(観察計画):体温を4時間ごとに測定、創部の発赤・腫脹・熱感の観察
- TP(ケア計画):医師指示の鎮痛剤投与、安楽な体位の工夫、温罨法の実施
- EP(教育計画):深呼吸法の指導、創部の自己観察方法の説明
注意点:
- OP・TP・EPに分類して記載すると整理しやすい
- 具体的で実行可能な計画にする
- 優先順位を意識して記載する
よくある間違い
SとOの混同:「患者は痛そうにしている」はOではなくSに近い表現です。Oには「表情をしかめている」「体動時に呻吟あり」など、客観的に観察した事実を記載します。
Aが薄い:データを並べるだけでなく、「なぜそうなっているのか」「今後どうなる可能性があるか」を分析することが重要です。
Pが抽象的:「観察を続ける」ではなく、「何を」「いつ」「どのように」観察するかを具体的に記載しましょう。
まとめ
SOAP記録は、慣れるまでは時間がかかりますが、基本の型を身につければ効率的に作成できるようになります。ナースハブのSOAPサポート機能を活用して、まずはAIが生成した記録を参考に、自分なりの記録スタイルを確立していきましょう。