タスク・シフト/シェアって何?新人看護師が知るべき未来の働き方
皆さん、こんにちは!看護学生ライターの〇〇です。 今回は、日本看護協会のニュースで取り上げられている「タスク・シフト/シェア」というキーワードについて、新人看護師の皆さんに知っておいてほしい視点から解説していきます。
「タスク・シフト/シェア」と聞くと、難しそうに感じるかもしれませんが、皆さんが将来働く現場で、より効率的で質の高い看護を提供するために、とても大切な考え方なんです。一緒に学んでいきましょう!
タスク・シフト/シェアとは?看護の未来を形作るキーワード
まず、「タスク・シフト/シェア」とは何か、簡単に説明しますね。
**タスク・シフト(Task Shift)**とは、これまで特定の職種(例えば医師)が行っていた業務の一部を、他の職種(例えば看護師)に移行することです。これは、各職種がそれぞれの専門性を最大限に発揮し、より効率的に医療を提供できるようにするための取り組みです。
一方、**タスク・シェア(Task Share)**とは、複数の職種が協力し合って、一つの業務を分担して行うことです。例えば、医師、看護師、薬剤師、理学療法士などがそれぞれの専門知識を持ち寄り、患者さんのケアにあたるイメージですね。
この取り組みの背景には、高齢化の進展に伴う医療ニーズの増大や、医療従事者の働き方改革があります。限られた医療資源の中で、いかに質の高い医療を継続的に提供していくか、という課題に対する答えの一つが、このタスク・シフト/シェアなんです。
皆さんの中には、「看護師の仕事が増えるの?」と不安に思う人もいるかもしれません。しかし、これは単に業務が増えるという話ではありません。看護師がこれまで以上に専門性を発揮し、患者さんにとってより良いケアを提供できるチャンスでもあるのです。
新人看護師が知っておくべき「タスク・シフト/シェア」の具体例
では、具体的にどのような業務がタスク・シフト/シェアの対象になるのでしょうか。いくつか例を挙げてみましょう。
- 医師から看護師へのタスク・シフトの例
- 特定行為研修を修了した看護師(特定看護師)が、医師の指示書に基づき、点滴ルートの確保や、創傷処置、人工呼吸器の設定変更など、これまで医師が行っていた一部の医療行為を行う。
- 退院支援や在宅医療への移行支援において、看護師がより積極的に患者さんや家族への説明、調整を行う。
- 看護師から他の職種へのタスク・シェアの例
- 病棟での環境整備や物品補充、患者さんの移送など、直接的な医療行為ではない業務を、看護補助者(看護師の指示のもと、患者さんの生活援助などを行う職種)や事務職員と分担する。
- 薬剤師が服薬指導を強化し、看護師はより専門的なアセスメントやケアに集中できる。
このように、タスク・シフト/シェアは、看護師の業務範囲が広がるだけでなく、看護師が本来の専門業務に集中できるよう、他の職種との連携を強化する側面も持ち合わせています。
新人看護師として今からできる準備:未来を見据えた学び方
「タスク・シフト/シェア」が当たり前になる未来の医療現場で、新人看護師として活躍するために、今からできる準備は何でしょうか?
1. 基礎看護技術の確実な習得
どんなに業務が変化しても、看護の基盤となるのは確かな基礎看護技術です。アセスメント能力、清潔ケア、与薬、バイタルサイン測定など、一つひとつの技術をなぜ行うのか、どうすれば安全かつ安楽に提供できるのかを深く理解し、確実に身につけてください。これが、将来、より専門的な業務を任された際に、自信を持って対応できる土台となります。
2. 多職種連携の意識を育む
タスク・シェアは、まさに多職種連携の強化です。学生のうちから、実習で出会う医師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士など、様々な職種の役割や専門性を理解しようと努めましょう。チームで働くことの重要性や、情報共有の仕方を学ぶことは、将来の現場で非常に役立ちます。カンファレンスへの参加や、他職種とのコミュニケーションを積極的に取る機会を大切にしてください。
3. 継続学習の習慣を身につける
医療は日々進歩し、看護の役割も変化し続けます。タスク・シフト/シェアによって、新たな知識や技術の習得が求められる場面も増えるでしょう。学生のうちから、最新の医療ニュースに目を向けたり、興味のある分野の論文を読んでみたりと、自ら学び続ける習慣を身につけておくことが重要です。特定行為研修など、将来のキャリアパスについても情報収集をしておくと良いでしょう。
4. 自分の「なぜ?」を大切にする
実習や講義で疑問に思ったこと、理解できなかったことは、そのままにせず、積極的に質問したり、自分で調べたりする癖をつけましょう。「なぜこの処置が必要なのか?」「この薬の作用機序は?」といった疑問を解決していく過程で、深い知識と考察力が養われます。これが、将来、医師からの指示をただこなすだけでなく、患者さんにとって最適なケアを提案できる看護師になるための第一歩です。
まとめ
タスク・シフト/シェアは、看護師の役割が拡大し、より専門性を発揮できるチャンスであると同時に、多職種との連携がこれまで以上に重要になることを示しています。新人看護師の皆さんが、この変化の波を乗りこなし、未来の医療現場で輝くために、今からできる準備はたくさんあります。
基礎を固め、多職種との協働を意識し、そして何よりも学び続ける姿勢を大切にしてください。皆さんが、患者さんにとってかけがえのない存在として活躍できる日を楽しみにしています!
【参考情報】 日本看護協会「タスク・シフト/シェア推進に関するガイドライン」 https://www.nurse.or.jp/nursing/shift_n_share/guideline/index.html